投稿日 2021/9/9
更新日 2021/9/20
グリーン調達の判断基準
目次
グリーン購入法が施行されました。
衣料業界では「制服・作業服」 が特定調達品目の中に挙げられ、官公庁を中心にグリーン購入法に基づく調達が行 われることになる様です。
しかし、ユニフォーム業界内ではグリーン購入法の判断基準と、これまでリサイクル ユニフォームの目安とされてきた「エコマーク」などの基準をめぐって、混乱が生じ ている。
そこで判断基準を一度整理してみましょう。
制服・作業服のグリーン調達の判断基準
設定団体 | 判断基準 |
日本環境協会・エコマーク事務局 |
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グリーン購入ネットワーク (GPN) 「制服・事務服・作業服」 購入ガイドライン |
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グリーン購入法 (閣議決定) |
使用される繊維(天然繊維および化学繊維)のうち、ポリエステル繊維を使用した製品については、再生PET樹脂(ペットボトル、繊維製品などを原材料として再生利用されるもの)から得られるポリエステルが、製品全体重量比で10%以上を使用されていること。 (配慮事項) ①製品の梱包は、再生利用の容易さ、廃棄時の負荷低減に配慮されていること。 ②製品使用後に回収され、原料又は各種素材として再生利用されるための仕組みが整っていること。 |
日本被服工業組合連合会 (日被連エコ・ユニフォームマーク) |
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制服・作業服の分野では『グリーン購入法』の判断基準の他に、
日被連の『エコ・ユ ニフォームマーク』
グリーン購入ネットワーク(GPN)の『制服・事務服・作業 服の購入ガイドライン』
日本環境協会の『エコマーク』
の計4つあります。
ただエコマークは再生PET樹脂を使用した衣服の基準で、別にユニフォームだけのものではありません。
また、あくまで再生PET樹脂を使用していることにポイントが置かれています。
このため、エコマークは衣服本来の良さや着心地という基準よりも再生ポリエステル の使用に重点が置かれていると言える様です。
エコマーク自体は決して悪いわけではなく、その名(エコマーク)があまりにも市場 に浸透しているため、ユーザーからエコマークを指定される事が多い。
そのためにメーカーは再生ポリエステルの比率をわざわざ高めなければいけないとい う弊害も出てきている様です。
このため『グリーン購入法』や『エコ・ユニフォームマーク』の基準では再生ポリの比率を下げている。
グリーン購入ネットワーク(GPN)では比率すら定めていません。
再生ポリの使用はあくまでリサイクルの一要素ではあるが、それが全てではないようで、上記4つの判断基準の違いやポイントを皆様に理解いただくのが大事な様です。